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【ICT現場レポート】令和2年度 寺地区敷地造成外工事

 Date:2022.10.06 カテゴリー:その他のお知らせ, 現場レポート (ICT事業部)

令和2年度 寺地区敷地造成外工事

今回のICT施工現場レポートは、
東日本大震災復興関連工事が完了間近となっている中での
現場事例をご紹介します。

 

弊社としては。東北地方初の
ワンストップでICT施工をお手伝いした現場となります。

 

▼現場詳細▼

● 現場名:  令和2年度 寺地区敷地造成外工事 (宮城県石巻市雄勝町)

● 現場対応期間: 2022年8月18~9月8日

● ご導入企業:  佐藤建設株式会社 様 (所在地: 宮城県石巻市雄勝町雄勝字寺4番地15)

● 納入レンタル機:
  ・ブルドーザー:  D6NLGP-FB (マシンコントロール機、Caterpiller社製)

  ・タイヤローラー: TZ701-1
              +Site Compactor (Trimble社製)


● 弊社スコープ:
  (1) 調査・測量: ULS起工測量
  (2) 設計: 3次元設計データ作成
  (3) ICT施工対応機一式レンタル・調整、各機械説明立ち合い
  (4) 検査: ULS出来形測量評価
  (5) 納品: 電子納品

     *ULS=ドローン等のUAVレーザースキャナ。対してTLS=地上型レーザースキャナ。

 

 

▼記事担当者所感▼

今回、弊社のICTサービスを提供させていただいた現場は、
東日本大震災に伴い被災し、
地盤沈下した石巻市雄勝地区大原川河口の盛土工事現場となります。

宮城県内の所謂「復興工事」は終わりに近づいており
令和4年度で全ての復興工事が完成する予定となっています。

この工事はその最後の工事のうちの一つとなります。


▲工事当時の現場の様子

 

弊社では東北地方で初めて起工測量から電子納品まで、
全てのICTプロセスを注文いただき実施した現場となります。

 


▲ULSによる出来形測量の様子

 

行政の監督職員様のお立ち合いのもと、
ICT建機の稼働前説明において弊社で機能や精度をご説明し、
基準適合のご確認をいただきました。


▲ 事前説明の様子 (10tタイヤローラー TZ701-1)

 

本工事はICTブルドーザーによる盛土の施工で、
天端の出来形精度も良く工期短縮にもつながり、
お客様に大変満足していただける現場となりました。

 


▲ マシンコントロール仕様のD6NLGP-FB

 

オペレーターの方はICT建機に乗るのが初めてだったようで、
自動制御でブレードが上下し、
走行するだけで設計通りの高さに土を敷きならせる事を体感し、
感動した様子で大変喜ばれていました。

 


▲ 宮城県職員様お立ち合いのもと、施工業者様ふくめて稼働前のご説明をいたしました

 

 

タイトなスケジュールで、更に長雨の影響もあったのですが、
お客様と綿密な工程の打合せをし、
キナンの対応力を発揮しお客様の要望通りの工程で工事の完了を実現できました。

 

以下URLは、当時の出来形測量時に
UAV搭載型レーザースキャナーで測量した点群の三次元ビュアーになります。

https://appv2.scanx.jp/share/ZESHlGb47V

 

 

 

最後になりますが、震災当時、
私は宮城県で別の会社に所属して土木工事の仕事をしており、
多くの復旧復興事業・工事に関わってきました。

今回、事業全体も終わりに近づく中で最後の復興工事に携わることができ、
人々の生命と財産を守るための土木インフラの重要性や、
それに関わる責任を改めて感じる現場経験となりました。

 

これからも弊社では、最高の技術と品質、
そして心のこもったサービスを提供できるよう、努力していきたいと思います。

 

 

ICT事業部 (石巻営業所駐在) 鈴木

 

【参考】

株式会社キナン 石巻営業所
〒986-0132
宮城県石巻市小船越字小待井1-1

株式会社キナン ICT事業部
〒647-0081
和歌山県新宮市新宮8001-10

株式会社キナン ICT事業部 中部事業所
〒519-2143
三重県松阪市中万町2076-1 松阪営業所2F

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