Date:2024.01.24 カテゴリー:現場レポート (ICT事業部)
今回は、障害物が多く測量・施工が難しい現場での
ICT施工対応のお手伝い事例をご紹介いたします！
今回利用した地上型レーザースキャナ (TLS)にご注目ください！
● 現場名: 某急傾斜地崩壊対策工事 (和歌山県某所)
● 現場対応期間: 2023年7月13日
● ご導入企業: 某社 様
● 弊社スコープ:
(1) 調査・測量: TLS起工測量・TLS出来形測量
(2) 設計: 3次元設計データ作成
(3) 施工: ユーザー様所有機への三次元設計データインストール作業
(4) 検査: TLS出来形測量評価
(5) 納品: 電子納品
今回の現場は弊社での3次元設計データの作成から始まり、
お客様保有の建機への建機用データ(三次元設計データ)取り込み、
TLS（地上型レーザースキャナー）を使用した出来形測量を実施しました。
現場は民地との境が狭く、
建機が旋回することさえギリギリで、
お客様も施工が難しい現場であったかと思います。
▲施工完了後、TLS（Leica RTC360）出来形測量を実施している様子。すぐ隣には民家が。
3次元設計データ作成は、私が担当させて頂きました。
現場監督様と何度となく打合せを行い、
施工現場に合わせたデータをICT建機で施工が出来ました。
この日は出来形測量の実施でしたが、
出来形検査の判定が良い結果になると信じています。
▲TLS（Leica RTC360）で点群取得時のタブレット表示内容。リアルタイムで状況が確認できる。
今回導入したシステムで画期的なのは、
タブレットに点群データが飛んできて計測位置をその場でリアルタイムに確認できことです。
事務所に帰ってパソコンにデータを読み込み後、『しまった、ここもとっておけばよかった』といった、
計測忘れや計測漏れが生じにくくなり、非常に効率が良いです。
精度が高く、舗装工や構造物工等、
ULS・UAV測量と比べより精度を求められる工種にて
使用できることがメリットとなっています。
ULS・UAVを飛行させることができない場所での測量、
橋の下等空中から点群取得・撮影不可となった場合の補完用に使用することができます。
また、空中からでは点群化するのが困難な、構造物等の側面もきれいに点群化できます。
弊社では、メーカーフリーでシステムを構築しています。
これからも、いかなる困難な現場においても様々なツールを利用して
お困りごとを解決して参ります！
ICT事業部 下田
【参考】
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