毎年のように全国各地で起きている自然災害。キナンは、災害が起きるたびに様々な形で被災地支援にあたってきました。そのきっかけになったのが、あの阪神淡路大震災。不足する重機を被災地に送り込み、復旧・復興の支援活動を行う中で、建機だけの支援ではとても足りないことを痛感したのです。そこで、私たちが持ちうる企業資産(建機や資機材はもちろん、そのノウハウや人的資産もすべて)を駆使すれば、より幅広い支援活動が行えると考え、2011年3月の東日本大震災には、建機や土木現場の清掃に使うための散水車を活用し、給水車に応用。
本社があるのは紀伊半島の新宮。紀伊半島と言えば、日本屈指の起伏のある地形。世界遺産にも登録された熊野古道でも有名な由緒ある自然に恵まれた観光地です。そんな和歌山にプロスポーツを誘致したいという現会長の想いからスタートしたプロジェクトが、国際自転車競技連合(UCI)公認レース『TOUR de 熊野』でした。キナンが立ち上げたNPO法人「スポーツプロデュース熊野」が主催し、2020年で22回目を迎えた国際スポーツイベントです。
こうした活動やイベントが大きくなる中、2014年にプロサイクリストを集って『キナンサイクリングチーム』を発足。チーム発足4年目の2018年シーズンでは、悲願のUCIアジアツアーチームランキング1位を獲得。2019年のUCIアジアツアーインヴィテーショナルランキングも3位入りし、2019年UCIアジアツアー全レースへの招待権を獲得。
これからのさらなる活躍が期待されています。また、和歌山各地の小学校に自転車の楽しさ、交通安全の大切さを啓蒙する活動も行うなど、自転車競技と共に地域活性とキナンの認知拡大に積極的です。